4月15日に首都マレ含む近郊エリアに外出禁止令が出てから37日間が経過しました。
外出できるのは許可を得た上で週に2回の買い物のみ。
どうしても仕事や個人的理由で移動しなければならない場合も、許可が必要。
軽く散歩や運動しに外へ・・・も許されていない日々。
同月24日にはラマダン(断食月)に入ったこともあり、最初は皆、
「突然の休みだ~!」
という浮かれた感を少なからず感じました。
でもそんな雰囲気はもうありません。
解雇された者、給与未払いの者、稼働時間が短縮され給与減額の者、自営業で収入が
途絶えた者。
一部の富裕層と公務員以外は焦燥感でいっぱいでしょう。
感染者も未だ首都マレを中心に1日30人以上のペースで増えているため、経済再生の
光がなかなか見えて来ない日々が続いています。
が!
昨日あたりから
気になるニュースが出てきています。
① 今月末から国内経済活動再開
20日夜、大統領が会見を行いました。
「4月15日からロックダウンが行われていた首都マレ、フルマーレ、ビリンギリ島は
5月28日にロックダウン解除」とのこと。
政府機関も稼働。
この一ヵ月間ほどずっと止まっていた行政関連業務、税務署やら裁判所なんかもやっと
動きはじめるのでしょうか。
期待です。
学校も高学年から再開される予定のようです。
モスク、宿泊施設、レストラン・カフェは引き続きクローズとのこと。
レストラン・カフェはデリバリー対応しているところがほとんどなので、
引き続きそちらを利用する、といったところでしょうか。
現在は食料品を販売しているスーパーのみ営業していますが、外出禁止令が解除されれば
生活用品などの小売店もすべてオープンする見込みです。
もしかしたら営業時間短縮の指定なんかがあるかもしれません。
また現在は島間の移動が許可制で基本的に禁止になっていますが、特にコロナ発症者が
認められなかった島は、極力早めに人の往来ができるようにしたい、とのこと。
(現在物資は輸送できています)
いや~、でも皆、お店を開けることができるのはうれしいだろうな。
例え売り上げが少なくても、店舗自体を開けられないよりは遥かにいい。
外出禁止=店舗休業から約一か月半。
首都マレは家賃が東京並みに高いので、つぶれるか持ち堪えるか、もう本当にギリギリの
ところでしょう。
おそらく政府に早急な経済活動の再開、もしくは金銭的な援助を求める声が増えている
んだと思います。
金銭的な援助はできないから、経済活動の再開に踏み切る、といったところでしょうか。
・・・個人的な見解です。
モルディブ観光業の再開
こちらは一昨日、国内ニュースで報じられたものです。
・7月から商用機の乗り入れスタート予定(日にち未定)
・一カ所のみの滞在、且つ最低14泊の予約要。入国時にバウチャー提示。
⇒【(追記6月11日)】なくなったようですが、また確定ではありません。
・滞在期間をすべてカバーした医療保険含む海外旅行保険の加入を証明するものの提示。
・オンアライバルビザ(観光ビザ)の有料化(一人当たり100米ドル)
⇒【(追記6月11日)】なくなったようです。
・入国時にPCR検査必須(一人当たり100米ドル)
・入国時、入国前7日間以内に発行されたPCR検査による陰性証明書(英文)、
もしくは入国前14日間以内に発行された陽性抗体検査レポート(英文)の提示
状況による変更が大いにあり得ますが、とりあえずこれを目標に進めていくようです。
明確には書かれていませんでしたが、おそらく取り急ぎリゾート島のみ再開となり
ローカル島の宿泊施設はまだしばらく我慢の時が続くかと思います。
(一部情報によるとローカル島は8月~再開予定とのこと)
ただ経由地の状況等で国際線のフライトが急にキャンセルになる可能性も決してゼロ
ではないので、たとえ入国ができるようになったとしても慎重にならざるを得ないか
と思います。
今の心境
歴史の教科書に間違いなく載るこの世界的規模の疫病、新型コロナウィルス。
まさかこんなことが起ころうとは、しかもモルディブで体験する、とは。
外出禁止令。
外に出れば罰金なんてここは監獄か、こういった体験をまさかすることになろうとは。
悪いことをして刑務所にでも入らない限りないことですからね。
外出(自由)を禁じられるというのは。
出たら出たで、すれ違う人が皆コロナにかかっているように見え。
そしてなにより私の生業である旅行業とローカルショップ(靴屋)からの収入源の停止。
いわゆるインバウンドもアウトバウンドもどちらも立たず。
自分の意志で決定したことにより、いろいろ制限されたり不利益を被ったり、失敗したり
するのは悩みながらも仕方ないと割り切るしかないですが、相手がウィルスとは。
責めることもできない。
だから悔しい、っていうのもなんだか違う。
でも仕方ない、とも割り切れない。
以前のような状態に戻るには数年かかると言われているようですが、
まずは生きるために経済活動が普通にできるように。
それが自分がしたいと思っていることであれば言うことなし。
そして当たり前と思っていた日常が、実は当たり前ではないのだということに気づけたこと。
コロナで失ったものもあるけど、本来なら気付きにくいプラスの気づきも、より多くあるの
だと思います。
モルディブも他の国同様観光業の停止により大打撃を受け、国内の経済はガクンと落ち込み、
回復にも相当時間がかかることと思います。
ニュースでは特に見かけませんが、リゾートやローカル島の宿泊施設の中には倒産する
ところも出てくるのではないでしょうか。
宗教上自殺は悪とされているので絶対的に少ないと思いますが、それでも生活が本当に
苦しくなってきたらそれも分かりません。
5月28日にとりあえず首都マレ近郊のロックダウンが解除されるとのこと。
これを足掛かりにモルディブの経済、観光業が少しずつでも順調に回り始めますように。
日本もタイもスリランカも韓国も、世界の国すべてが早く回復しますように。
(ってなんだか最後は宗教礼拝みたいになってしまった)