10月15日からモルディブローカル島滞在再開!…されるけど計画前に知っておきたい現状

現地お役立ち情報

こんにちは!
モルディブ在住 Yasu です。

早いものでもう10月ですね・・・!
日本は秋!
朝夕は涼しくなるいい季節ですね。

モルディブの首都マレ付近はここ最近雨季らしく、スコールが1日に1回降っています。
今日は快晴!
陽射しが痛いくらい強いです。
ベストシーズンの乾季も目の前の予感です。

さて今日は、
モルディブローカル島滞在について、です。

モルディブの観光業は7月15日に再開、一部のリゾート島が営業を再開しました。
ここ最近は国際線乗り入れ便数と営業再開したリゾート島も増え、外国人観光客も
欧米を中心に増えてきています。

現地の人が住むローカル島は約200島ほどあると言われており、その半数ほどには
外国人観光客向けの宿泊施設があります。
ここ3年ほどでホテル、ゲストハウスと幅広いグレードの宿泊施設が増え、
ローカル島滞在もリゾート島滞在同様、島や宿泊施設を選ぶ楽しみが出てきました。

そんなローカル島滞在は10月15日から再開されます。

早速その情報を知った方から年内のお問い合わせを頂くのですが・・・

今回は旅の計画を立てる前に知っておきたい「現状」を現地から綴りたいと
思います。

10月15日から再開はされるけど

「10月15日からローカル島滞在再開(首都圏除く)」・・・
とはありますが、これは政府からの発表です。

7月15日にリゾート島滞在が再開された時もそうでしたが、実際、再開時期と同じ時期に
営業再開する宿泊施設はかなり少なく限られます。
リゾート島も160島ほどある内、7月中に営業再開したのは30島ほど、全体の20%ほどでした。

注意したいのは、ローカル島も同様、という点。
10月15日にローカル島滞在自体はできるようになりますが、営業再開する宿泊施設、
強いて言えば外国人観光客が入島できるローカル島は、しばらくかなり限定されてくる
見込みです。

ローカル島は現地の人が住む島。
1島1リゾート島とは形態が全く違います。
ローカル島内には現地の人が住む家屋が散在しており、その中に外国人向け宿泊施設が
点在しているのです。

そのため、リゾート島のように「リゾートのみの判断で諸々進める」ことができません。
島全体の判断・状況・受け入れ態勢が前提となり、それから初めて個々の宿泊施設の
状況に応じた判断での営業再開となります。

コロナ禍で営業停止、オーナーチェンジした宿も

そう、日本やその他の国同様、
モルディブも観光業をはじめ、経済は大打撃を受けています。
コロナ禍で残念ながら営業停止に追い込まれた宿泊施設も実際多くあります。
もしくはオーナーチェンジが発生した場合も。

オーナーチェンジというのは経営者が変わる、ということですが、
これで何が変わるかと言うと、主には宿の名称。
あとはリノベーションなどがされることで、料金が微妙に変わってくることも
あります。

何も変わらない、お客様から見るとオーナーチェンジしたことさえ分からない、
ということもたま~にあります。

その場合、宿泊自体にはなんら問題はありませんが、たとえば

「以前お世話になったイブラヒムさんに会いたい」とか
「口コミで見たこの宿オリジナルの美味しいと評判のカレーを食べたい」など

宿を選ぶ際に何らかの理由がある場合、オーナーチェンジを知らずに来ると、
いろいろと変わることも多いため、がっかりすることがあるかもしれませんね。

いつもに増して気を付けたいこと

旅の計画を立てる時に注意したいのは
宿泊施設ホームページ以外のオンライン予約サイトサービスで予約する場合」です。

このオンライン予約サイト、空室状況や部屋料金等詳細は掲載しているそれぞれの
宿泊施設のスタッフが入力したものが随時更新されているわけなんですが、
この「更新」、なかなか最新情報にアップデートされていないことが多いです。
中にはきちんと更新している宿泊施設がないこともないですが・・・
少数派ですね。

宿の名称の変更が更新されていないくらいなら良さそうなもの(?)ですが、
最悪、営業停止しているのに掲載されており、それを知らずに予約し渡航、
現地で宿泊施設に連絡が取れず立ち往生・・・で困っている観光客の方に遭遇した
ことが過去何度かありました。

もし宿泊施設ホームページ以外のオンライン予約サイトサービスを通して予約をする場合、
特にこの時期は

 現地の宿泊施設に直接連絡をとり、営業再開しているかの確認がとれてから予約する  ことをお勧めします。

もしくは

 旅行会社を通して予約する  ことです。

旅行会社の場合、空室状況等お客様へのご案内のため現地に確認をとります。
そのため情報が随時きちんと更新されますし、予期せぬ事態の場合のサポートもあるのが
ほとんどなので個人手配よりも安心です。
弊社S&Yツアーズアンドトラベルでももちろん対応しております。

今あまりお勧めしないスタイル

ローカル島といえばやっぱり、
「リゾート島よりもリーズナブルに滞在できる」
ことが大きなポイントのひとつでしょう。

ローカル島滞在をメインに、リゾート島へはローカル島から日帰りツアーで楽しんだり、
1泊だけリゾート島滞在、というスタイルも人気です。

ローカル島滞在を計画される際、
「できるだけリーズナブルな宿泊施設希望」
とのお問い合わせも多いのですが、個人的な意見としてはこの時期に関して言えば、
正直そのスタイルはお勧めしません。

「リーズナブルな宿での滞在」をお勧めしない、のではなく
「できるだけ予算を抑えた滞在」、加えて「カッチリ決まった行程」を
今はお勧めしません。

というのは、政府による必要最低限のガイドライン自体はあるものの、
状況に応じた細々とした部分は状況に応じてフレキシブルに対応される必要があるわけで、
諸々変更が生じてくることもあるでしょう。
その変更はモルディブ出発直前、もしくは滞在中に発生することもあるでしょうし、
必要経費やら追加料金が発生することもあるかも
しれません。

リゾート島でも可能性が全くないとは言えませんが、特にローカル島においては
現地の人が住んでいる島のため、コロナの状況によっては島全体がロックダウンになる
可能性も決してゼロではありません。

その場合、営業再開している島・宿泊施設が限られているこの時期、
リーズナブルな価格帯の宿泊施設が営業再開されていない、もしくは満室のため利用できず、
予算以上の出費が出てしまうこともあるかもしれません。

カッチリした旅程に関しても、宿泊施設・移動手段に携わるのはあくまで「人」である以上、
もしそのスタッフがコロナに感染してしまうと隔離され、リゾート島と違いローカル島は
すべてにおいて必要最低限の人員で動いているため、急遽営業できなくなってしまうことも
あるかもしれません。
特に移動手段であるボートが動かなくなったら、島へ行きたくても行けない、出たくても
出られない事態に陥ることに。
可能性としては低い話ですが、ゼロとも言えません。

でも行きたいモルディブ

それでもモルディブの観光業自体は再開しているわけだし、
日本からモルディブへの経由フライトは少ないといってもあるし、

・・・だからモルディブに行きたい!

という方もいらっしゃることと思います。

10月7日現在、日本外務省によるモルディブの感染症危険レベルは「3(渡航中止勧告)」。
帰国時にはPCR検査、2週間の自主隔離、公共交通機関利用の自粛、の措置があります。
これがある限り、業務渡航はともかく、観光目的の旅行は残念ながら現実的には難しいですね。


外務省海外安全ホームページより

(モルディブ小さすぎて判別できない・・・)

仮に上記レベルが「1」まで下がり、日本の旅行会社も主催旅行を募集催行できるように
なった場合でも、世界的にコロナが落ち着かない限りは、現地での突発的な変更が生じる
かもしれない状況は変わりません。

また、モルディブでの緊急事態宣言は延長に延長を重ね、昨日には11月5日まで延長される
ことが発表されました。

今この時期、海外旅行をするかどうか、は個人の考えによるところなのでお任せしますが、
世界中でコロナウィルスはまだまだ落ち着いてはいないこと、そして
上記でご紹介した状況を、
特に年内のローカル島滞在を計画されている方は、十分念頭に置かれた上で計画されることを
お勧めします。