絶対に忘れないで蚊の対策!侮れないデング熱のつらさ

デング熱 モルディブ ローカル島

2週間ぶりのブログ更新です。
実はわたくし、デング熱でダウンしておりました・・・。

デング熱なんて免疫力の弱い人がなるんでしょ??と、これまで思っていました。
蚊ごときで、私は大丈夫、と思っていました。

なかなかモルディブのデング熱について調べる人もいないと思うのですが、リゾートにもローカル島
にも、あらゆるところに蚊はいます。
普通に刺されます。
デング熱になる可能性は、蚊にさされる環境にいる以上、誰にでもあるのです。

今回はまさかのデング熱にかかってしまった実体験をここに伝え、蚊の怖さ、デング熱のつらさを
知って頂き、

「モルディブ滞在中しっかりと蚊の対策をしよう!」

と思って頂ける喚起になればと思います。

デング熱とは

1 デング熱とは

デング熱は、デングウイルスを持った蚊(ネッタイシマカ・ヒトスジシマカ)に刺されることによって生じる感染症です。

デングウイルスを媒介する蚊が生息する地域は、熱帯・亜熱帯を中心に100か国以上あり、全世界で年間約1億人の患者が発生しているとも言われています。日本でも2014年に約70年ぶりの国内感染が報告され、国内でも注意が必要です。

 

2 原因と感染経路

病原体は、デングウイルス(Dengue virus)です。

デングウイルスには、4つの血清型(1・2・3・4型)があります。同じ型のウイルスに再び感染しても免疫によって軽症ですみますが、異なる型に感染すると免疫が過剰に働き重症化することがあります。

デングウイルスを持っている蚊に刺されることによって感染が成立します。日本では、ネッタイシマカの生息は確認されておらず、国内感染は、ヒトスジシマカによる媒介によって生じます。ヒトからヒトに直接感染することはありません。

 

3 症状

典型的には、蚊に刺されてから2日〜15日(多くは3〜7日)の潜伏期間の後、高熱(38〜40℃)・頭痛・眼窩痛・関節痛・筋肉痛・発しんなどを呈します。症状は1週間ほどで回復します。

ごく稀に重症化して、出血症状やショック症状を呈するデング出血熱を起こすことがあります。

 

4 治療

特別な治療法はなく、症状に応じた対症療法が行われます。痛みと発熱に対しては、アセトアミノフェンを使用します。アスピリン等のサリチル酸系の解熱・鎮痛剤の使用は、出血傾向が悪化する可能性があるので控えてください。

 

5 予防のポイント

予防接種はありません。デング熱の流行地域に渡航する際は、蚊に刺されない工夫をする必要があります。

(東京都感染症情報センターより)

 

私の場合

1日目
一気に高熱(この時体温計がなく、正確な体温は不明。体感では38度ほど)
風邪と思い、バファリン(飲んではいけない)を飲んで就寝

2日目 
熱下がらず。悪寒。全身の倦怠感、関節痛。典型的な風邪の症状。
バファリンを飲み、1日中ベッドの上。

3日目
熱下がらず。引き続き悪寒、倦怠感、関節痛、ちょっと頭痛。
PCも見られないくらい辛くなる(人生初)。
バファリンはもう効かないと見越し、薬は飲まず就寝。

4日目 
熱下がらず。
ここで初めて病院へ。
病院では不思議と熱がなく、デングではないと言われる。
一応血液検査をしたほうがいいかも、と言われるが、そんな程度なら家で寝ていたいと
帰宅。

夜、発熱。
血液検査のため病院へ。
病院内の薬局で体温計を発見、購入。
計ってみると 39.50。
見なきゃよかったと後悔。

血液検査の4時間後、デング熱と判明(血小板の数が異様に低い)
入院と思いきや、入院とは言われず。
解熱剤を5日分もらい、帰宅。

5日目 
解熱剤を飲み、ひたすら寝る
薬を飲んでいるので熱はない。
ただかなりつらく、歩くのがやっとの状態。
血液検査のため、病院へ。

6日目
解熱剤を飲み、ひたすら寝る
薬を飲んでいるので熱はない。
血液検査のため、病院へ。
血小板の数値がさらに下がっている状態。
ココナッツジュースをいやに勧められる。

7日目
解熱剤を飲み、ひたすら寝る
薬を飲んでいるので熱はなし。
食欲もなし。

8日目
解熱剤を飲み、ひたすら寝る。
薬を飲んでいるので熱はなし。
食欲もなし。
血小板の数があがらず。
これ以上下がると入院になるかも、と言われる。
手足が異様に痒くなる。でも発疹はなし。

9日目
熱も出なくなったので、自分の判断で解熱剤は飲まず。
食欲は少しあり。
ご飯を炊いて、梅干しと食べてみる。
手足が異様に痒い。発疹なし。

10日目 
ひたすら寝る
夜は病院に行く気力なく、寝る
手足のかゆみがひく

11日目
血液検査
夜は病院に行く気力なく、寝る

12日目
血液検査の結果を聞きに行く。
血小板の数値が正常値に戻り、完治と言われる。

完治と言われても、病み上がりでろくなものを食べておらずフラフラ。
まともな食事を求め、空港ホテルにウナギを食べに行く
とりあえず食べれば体力が回復するような気がする

 

結果

体重4キロ減。
かかった通院費用、約1万円5千円。

治った今となっては「いいダイエットになった♪」くらいに思えますが、本当にきつかったので
体調不良で食べられない辛さ、食欲が奇跡的に出ても食べたいものが食べられない辛さを痛感しました。

途中途中、食欲が出たんですが、食べたいものはトンカツとか、なべ焼きうどんとか、(日本の)
カレーとか、豚骨ラーメンとか。
こっちで絶対食べられないもの、食べられるとしても簡単に食べられないものばかりで、相当
つらかったです。
日本だったら、そこらへんのコンビニで売ってるのに・・・。

今後の対策

とにかく原因(蚊)が分かっているので、絶対に刺されないようにする!ことです。

私は普段、手や足に蚊除けクリームを塗っているんですが、それでも刺される。
特に顔、首。
蚊除けクリームを塗りにくいところ(特に顔)も、蚊は容赦なく刺してきます。
外で食事をするときは、顔も絶対に塗るべきですね。
私の場合、心あたりは、ローカル島で食事中(屋外)に、2・3匹に刺されたことくらいです。

あと、免疫力が下がっているから発病する、ということでもなさそうなので、元気な人でも、
体力には自身がある人も、蚊の対策は絶対に!しましょう。

あんな小さな蚊の一撃で、つらい大変な2週間を過ごすことになります。
下手したら重症化して死ぬこともあるようです。

私は自営業なので、なんとか2週間も寝て過ごすことができましたが、会社員の方だと大変ですよね。
しかもハネムーンや長期休暇でモルディブに遊びに来て、帰国したらデング熱になった、なんて、
絶対に避けたい事態です。

蚊だからと軽んじるなかれ(←私)。

リゾートもローカル島の宿泊施設も、各客室にまで蚊の対策をしっかりしてくれているところは
少ないです。
蚊除けクリームはもちろん、就寝時はベープマット的なものが現地でも売られているので、自衛で
しっかりと点けてから寝るのがお勧めです。
蚊取り線香を少し日本から持っていくのもいいですね(ただ火の始末はしっかりしましょう)。