モルディブ人の国民食は間違いなくカレーである

カレー モルディブの食文化

モルディブ料理を代表するもの、モルディブの国民食といえば。
間違いなくカレー。

首都マレでは、特に最近はお洒落系のレストランもでき、イタリアンや中華、タイ料理など、そこそこいろいろな料理を食べられるようになりましたが、マレ含む一般的なローカルのお宅の食卓では1日2食はカレー。
もしかしたら1日3食カレーの時もあるかもしれない、というくらいカレー三昧、なのです。

モルディブカレーの代表格「魚カレー」

モルディブにもいろいろな具材のカレーがあります。
一般的に一番食べられているのは、間違いなく「魚カレー」でしょう。
現地語では「マスリハ」。
現地の食堂にも食事時に行くと必ずありますし、リゾート島ではビュッフェなんかで出ることも。

カレー

モルディブのカレーは辛さ控えめ。
もちろん各家庭や食堂により辛さは様々ですが、インドやスリランカのカレーよりはグッとマイルドです。

マスリハの魚の種類はカツオがメイン。
その時によって白身魚だったり、マグロだったりと、その日の魚の水揚げによって変わってくることも。
私が一番好きなのはカツオですが、白身魚もホロホロとして美味しい!
白身系はカツオ、マグロよりも出会い頻度が少ないで、もし白身魚カレーがあればいつもそちらをチョイスします。

魚の旨味とスパイスやハーブの香りが食欲をそそります。

日本のカレーは玉ねぎ、じゃがいも、人参、牛肉・・・といろいろな具材が入りますが、モルディブをはじめとする南アジアでは、カレーの具材は基本的に1種類。
マスリハなら魚だけ、チキンカレーならチキンだけ、といったスタイルです。
(もちろんニンニクや唐辛子といったものは入ります。)

 

カレー

スパイスもいろいろな色があるので、同じマスリハでも黄色系だったり、オレンジ系だったりと、家庭やお店によって違います。
色によって味が大きく違うということはないのですが、なんとなくオレンジ系のほうが濃厚、黄色系はあっさりした印象です。

「魚カレー」以外にも人気のカレーは

マスリハ、おいしいんですが、たまには魚以外のカレーも食べたくなります。
マスリハ以外に現地の人がよく食べるカレーはこちら。

カレー

豆カレー」、現地語で「ムグリハ」です。
豆といってもゴロゴロとした豆ではなく、小さい粒々系。
「ダールリハ」とも呼ばれます。
インドやスリランカでもよく見かけるカレーです。

唐辛子やカレーリーフが入っていることが多く、お店によっては結構辛いことも。
魚もポツポツ入っていて、出汁が効いていて美味しいです。
作るのも結構簡単なので、魚カレーに並び、ローカルのお宅の食卓にも結構な頻度で見かけます。

カレー

このような野菜カレーもあります。
スープのないドライカレー。

こちらは私が好きな、ゴーヤとじゃがいものドライカレー。
現地の人はこれとライスで食べるんですが、私は魚カレー+ライス+野菜ドライカレー。
魚カレーとライスだけでは野菜がとれないので、サイドディッシュ的な感覚です。

他にもオクラやカボチャのドライカレーも。
ただ遭遇頻度は、マスリハやムグリハと比べると高くありません。
モルディブ人はあまり野菜を食べない、からかもしれません。

カレー

こちらは「魚のたまごカレー」、現地語で「ドンビスリハ」。
魚卵が入手できたときだけお目見えするカレー。
これも見事に魚卵しか入っていません。

たまご好きの私としては魚卵も例外はなく、ドンビスリハがあれば必ずチョイス。
季節によるらしく、毎日並ぶときもあれば数日ないことも。

これは間違いなく、ド・ローカルの食堂かローカルのお宅でしか食べられない逸品です。

機会があればローカルのお宅で

レストランや食堂で食べるのもいいのですが、現地の人のお宅で食べたい!
できれば作り方も知りたい!
そう思ってしまうほど美味しい、モルディブカレー。

私が所属しているS&Yツアーズアンドトラベルでは、モルディブ料理体験ツアーがあります。
首都マレのローカルのお宅に訪問して、モルディブ人のお母さんに教わります。
カレーの材料であるスパイスやモルディビアンフィッシュを買って帰って、日本でも本場のカレーを楽しむことができますよ。

カレー