新型コロナウィルスの影響で多くのパッケージツアー、飛行機、宿泊施設がキャンセルと
なっています。
例えばモルディブの場合。
3月27日から外国人観光客の入国(オンアライバルビザの発給)が中止になりました。
でもそれ以前は入国できていたんですよね。
旅行の予約には必ずついてくるキャンセル料規定。
キャンセル料を払わなければならない場合。
キャンセル料が免除になる場合。
今回もコロナウィルスの発生後、キャンセル料を支払って旅行をキャンセルした方もいれば
支払わずにキャンセルできた、もしくは日にちを変更できた(通常は変更手数料が発生)、
という方がいらっしゃることでしょう。
一体どんな線引きがあるのでしょうか。
まず大前提としてキャンセル料発生期日に入っているかどうか
これは基本の基本。
そもそもキャンセル料発生期日に入っているかどうか。
入っていなければコロナウィルスだろうが個人的な理由からだろうが、キャンセル料は発生せず
無料で旅行予約をキャンセルできます。
旅行会社のキャンセル料規定は、予約元の国・旅行会社・旅行のスタイルによって異なります。
日本の場合、国が定めた標準旅行業約款のキャンセル料規定を採用している旅行会社が多いですね。
対面式の旅行会社にしろ、オンライン型の旅行会社にしろ、いずれにしても、予約の際に
キャンセル料規定含む約款についての説明はあるはずなので、確認してから申し込むようにしましょう。
予約のタイミングによっては、当然に
予約=キャンセル料発生
となる場合もあります。
キャンセル料が発生する場合、発生しない場合
う~ん、いろいろ考えたけどキャンセルしよう!
約款を改めて見直してみると、既にキャンセル料発生の期日に入っている。
通常であればキャンセル料の支払いが発生しますが、今回のようなコロナウィルスの場合。
キャンセル料が発生する場合と発生しない場合、あるんですよね。
今回のモルディブの場合で解説していきます。
①キャンセル料支払いが発生
2月~3月上旬まで。
モルディブに乗り入れいている国際線は、減便は見られつつもまだほとんど通常運航していました。
モルディブ現地の宿泊施設(リゾート島、ローカル島)も通常通り営業。
サービスが問題なく提供されている段階でのお客様都合のキャンセルは、規定通りのキャンセル料が
発生します。
②キャンセル料支払いはケースバイケース
3月中旬
モルディブに乗り入れている国際線の減便、キャンセル、寄港地の入国制限が目立ち始めました。
また上旬にはコロナウィルス発生がモルディブ国内で認められ、発症該当リゾート島はクローズ。
発熱など症状が見られたゲスト、スタッフがいる島は経過観察のため一時クローズ、など
モルディブまでは行けるけども予約していた宿泊施設が受け入れ拒否(キャンセルになった)と
なるケースがちらほら出てきました。
パッケージツアーの場合は、旅行会社により対応が異なります。
問題となるのは個人旅行(航空券、現地ホテルとも自分で予約)の場合です。
例えば航空券はスリランカ航空のホームページから予約、宿泊は現地の宿泊施設ホームページから
予約した場合。
宿泊施設クローズの場合、
宿泊部分はサービス提供自体がストップするので、全額返金となるケースがほとんどです。
もしくは変更手数料なしで日程を変更できたり。
ただ航空券においてはフライトがキャンセルではない限り、もしキャンセルする場合はキャンセル料が
通常通り発生します。
フライトキャンセルの場合、
航空券部分はサービス提供自体がストップするので、全額払い戻しとなるケースがほとんどです。
ただ現地宿泊部分においてはサービスの提供が行われている場合は、通常通りキャンセル料が発生
するケースがほとんどです。
そしてもちろん、フライトも現地宿泊施設も通常通りサービス提供が行われている場合は
どちらも規定通りのキャンセル料が発生します。
宿泊施設によっては無料で日程変更に応じてくれる場合もあるかもしれません。
③キャンセル料は発生しない
旅行会社のパッケージ旅行においては外務省の危険度情報によります。
危険度レベル2以上の場合、中止となります。
モルディブは27日より外国人観光客の入国を中止(オンアライバルビザ発給の中止措置)
にしました。
これによりエアライン、現地宿泊施設などすべてのサービス提供が不可となるため、
パッケージ旅行、個人手配共にほとんどのケースでキャンセル料なしで予約をキャンセルできる
ようになりました。
今後の見通し
本来であればゴールデンウィーク、夏休みの旅行のお問い合わせ、予約がある時期なんですが。
キャンセルのお問い合わせはあっても、新しい予約のお問い合わせはほぼありません。
コロナウィルスの終息が全く見られない中、モルディブ旅行は今年はあきらめる・・・という方も
多いと思います。
願わくば夏ごろまでにはウィルスが終息し、世界中に活気が戻ってきて欲しい。
そして安心して旅行を楽しめるように。
そう思い、夏休みやシルバーウィーク、年末年始
キャンセル料はまだ大分かからないから・・・!と、とりあえず予約をする方もいらっしゃるかと
思います。
このキャンセル料、予約先から
「そろそろキャンセル料が発生しますが、このままのご予約で大丈夫ですね?」といった
リマインダーはわざわざ届きません。
カレンダーにキャンセル料発生の日を書き込むなど、忘れないように・・・!
そしてキャンセル料発生時期に入ると、もし旅行をキャンセルする場合、
支払いが発生するかしないかは
・その時の情勢によりけり
・直前まで分からないことがある
・キャンセルするタイミングよって左右される
・予約先の国、機関によって規定は異なる
ことを念頭に置いておきましょう。