モルディブの基幹産業「観光業」のはじまりと停滞の今

モルディブ 現地お役立ち情報

首都マレ、フルマーレでコロナウィルスの影響による外出禁止令が出て19日目。
暇すぎてスマホが手放せないネット中毒になっております・・・!

普段はほとんど見ないフェイスブックやインスタグラムを見る時間が増えたのですが、
そこにはいろいろな写真や情報で溢れており。

そんな中、今日はフェイスブックで見つけたモルディブの貴重な昔の写真をご紹介します。

モルディブ基幹産業である「観光業」のはじまり

モルディブの基幹産業は「漁業」と「観光業」。
観光業はGDPの約3分の1を占めており、最大の外貨獲得源となっています。

そんな観光業の本格的なはじまりが見られたのは1970年代。
今回紹介するフェイスブックで見た写真はその頃の記録だと思われます。

モルディブ

FB “History of Maldives”より

ヤシの木の葉で作られた家、ですね!
モルディブの昔々の家はこんな感じだったのでしょうか。
お客様はヨーロピアンかな。

モルディブ

FB “Maldives of History” より

こちらはレストランでしょうか。
こちらもすべてヤシの木の葉で作られていますね。
なんだか童話「3匹のコブタ」の家みたい。

 

モルディブ

FB “History of Maldives” より

トイレの写真までありました!
海でしてもよさそうな(!)感じですが、お客様用にきちんとトイレがあったようですね。

 

モルディブ

FB “History of Maldives” より

フェイスブックでは1957年とのことですが・・・。
モルディブに関するいろいろな情報を見ると、1970年台頃に初めて外国人が観光客としてモルディブへ来始めた、と書いています。
これは果たしていつ頃の写真なのでしょう。

観光客が撮った写真なのでしょうかね。

コロナウィルスによる観光業の停滞と試練

モルディブへの観光客渡航者数は年間120~140万人ほど。
中国、ヨーロッパからの観光客が大多数を占めています。

今回のコロナウィルスの影響で国境閉鎖、旅客便の減額、キャンセルが相次ぎ、モルディブの
観光業もかつてない大打撃を受けています。

モルディブで初の感染者が出たのは3月8日リゾートにて2人、それから外国人観光客のローカル島
での宿泊禁止、現地アクティビティの催行中止に始まり、外国人観光客の入国禁止や自国民の
入国後2週間隔離措置など、様々な水際対策がとられてきました。

それにも関わらず、4月15日に首都マレで初の感染者が出てしまい、首都マレ近辺では
即日外出禁止令発令。
それからというもの1日30人ほどのペースで感染者が増えており、5月3日現在で感染者数は
合計527人までになってしまいました。

外出禁止も延長に延長を重ね、現在のところ5月15日までとはなっていますが、おそらく5月
いっぱいまでは続くと思われます。

いくつかの高級リゾート島は現在隔離施設として利用されています。
そこにはリゾートから出られないスタッフもまだいるらしく、いろいろと不安な面が尽きない
状態です。

モルディブ政府は7月頃に観光業再開の目処をたてているようです。
モルディブを含め世界の情勢を見ているとそれはなかなか難しそうですが・・・。

観光業が再び安定するには年単位での我慢、取り組みが必要になってくるでしょう。
リゾート島はお金を持っていて体力がありそうですが、それでもスタッフへの賃金不払い
などが発生しているリゾートもあるようなので、今回のコロナウィルスの影響により
廃業に追い込まれるところも出てくるかもしれません。

モルディブの観光業が始まって50年ほど。
リゾート島は140島ほどまで増え、ローカル島ツーリズムも始まり10年ほど。

この今の停滞からの脱却、そして試練を受け入れ、以前のような賑わいが戻る日まで
モルディブも世界も我慢の時、がまだしばらく続きます。