モルディブでの新型コロナウィルスの発症が認められて約2週間。
国際線乗り入れ中止には現段階ではなっていませんが、現地の人が住むローカル島への
ウィルス流出を食い止めるべく、先週あたりから様々な対策がとられています。
まだ首都マーレ、フルマーレ付近での発症の報告がないからか、島民達の雰囲気は以前と
大きくは変わらない印象。
ただ政府によるいろいろな制約は始まっています。
フルマーレに住んでいて感じる、目に見えることを本日はレポートします。
ローカルレストラン、カフェのクローズ
一昨日から始まったこの対策。
フルマーレはローカルレストラン、カフェが結構多く、それが一斉に閉まっているので
かなりさみしい雰囲気です。
特にモルディブではサーボーンという午後ティーの文化があり、主に男性は3時台のお祈りの後は
友達と外でお茶をするのを楽しみにしているので、それが今できず、家でちんやりしているのでは。
ただテイクアウトはできるので、午後ティーの定番ヘディカやカレー等はいつも通り食すことが
できます。
カフェによっては店先に即席のテイクアウトコーナーを作って、なんとか売り上げを生もうと
している様子が伺えます。
そもそもレストランやカフェのクローズは不特定多数の人間が集まらないようにするためですが
そもそもテイクアウト専門のショップの前には、複数人がたまっている様子も見られたり。
まだマーレ、フルマーレでは発症者がいないので、現地の人は結構のんきに構えていたりする、
そんな一場面も伺えます。
デリバリーサービスの活発化
首都マーレは一周歩いて1時間ほど、フルマーレも住民エリアは同じくらい。
基本的にどこへ行くにも徒歩圏内の上、現地の人はバイクが主な足ということもあり、
デリバリーは日本ほど日常生活にそこまで浸透していない印象。
しかしレストラン、カフェが強制的にクローズとなった今、売り上げを上げるためには
デリバリーに対応しなくては生き残れません。
というわけで、普段からデリバリー対応しているお店はそのサービスアピールの強化、
これまで対応していなかったところも急遽対応を始めています。
インスタグラムやFBを見ていると、広告がバンバン流れてくる・・・。
こちらは以前ブログで紹介したフルマーレにある日本食レストラン Oishii（おいしい）。
普段からデリバリー対応はしていましたが、これを機にマーレへも対応開始した模様。
インスタグラム @oishiiforsushi より
こちらは首都マーレにあるバーガーキング。
デリバリーといっても、現地の人はここ最近買い渋りが発生していることもあり
ディスカウントサービスもいろいろなお店で見られます。
こちらはマーレのみデリバリー対応しているようです。
フルマーレまでもして欲しい！
インスタグラム @burgerkingmv より
ビーチサイド（ゲストハウスエリア）が静まりかえる
1週間ほど前から外国人観光客の宿泊中止となった、首都マーレ、フルマーレ、ビリンギリ島
エリア。
フルマーレは夜便着のゲストがリゾート島への前泊によく利用されることもあり、夜や朝には
ビーチを散歩する外国人観光客をよく見かけます。
ただこちらもここ数日前からは外国人観光客を見かけることはほぼなく、それに加え飲食店も
クローズ、ダイビングやマリンスポーツサービスも営業停止なので、とてもさみしい雰囲気。
従業員が軒先で管をまいております。
ビーチで泳ぐ人がいない
数日前から不要不急の外出、人が集まる公園などの利用自粛令が出たこともあり、
いつもなら早朝、夕方、金曜日には現地の人でにぎわうビーチは静まり返っています。
特に子供たちの姿を見かけなくなりました。
今はスクールホリデー（コロナウィルス対策のため延長された）なのですが、
このあたり、親御さんたちが子供たちを守るために自粛しているのが目に見えます。
モスクはクローズ
この対策、モルディブでは初めてなのではないでしょうか。
イスラム教が国教の国モルディブでは、1日5回のお祈りをモスクで行う人が多いのですが
そんなモスクが数日前から終日クローズとなりました。
集団での感染を避ける目的で、皆家でお祈りでしてください、とのこと。
でも1日5回の拡声器によるアザーンは大音量で流れております。
スーパー以外のお店は商売あがったり
どこの国もそうだと思いますが、食料品以外の買い渋りが発生。
飲食店以外、衣料品などのお店は開いているのですが、客入り乏しく。
どこのお店も経営困難に陥っています。
こんな調子が続けば、潰れてしまうお店も出てくることでしょう。
今後の見通し
こればかりは何とも言えませんが、万が一、首都マーレ近辺で発症者が出てしまうと
現状の様々な制約も延長されるでしょうし、飲食店以外のすべてのお店のクローズや
空港クローズもあり得ると思います。
リゾート島は発症者が見られない島は外国人観光客の受け入れをしているようですが・・・
これ以上のウィルス拡大がないよう祈るばかりです。
