モルディブローカル朝ごはんといえばこれ!王道のマスフニとロシを食す

モルディブ料理 モルディブの食文化

皆さん、朝ごはんきちんと毎日食べていますか?

朝ごはんは日々同じものを食べる、という方がほとんどかと思います。

私はといえば、朝は和食の代表格であるお米とお味噌汁が好きなんですが、モルディブに住んでいるとそれは残念ながら難しい(日本食、売ってないことが多いのです・・・)ので、パンとたまごと果物、もしくはコーンフレークとたまごと果物、という組み合わせが定番となっています。

モルディブの人は毎日何を食べているのか・・・?

パン?
コンフレーク?
はたまたカレー??

実はモルディブには定番朝ごはんのメニューがいくつかあります。
その中でも代表格なのは、マスフニとロシの黄金ペア
今回は日本人の口にもよく合う、そんなヘルシーな朝ごはんの紹介です。

 

マスフニとロシ

マスフニとは現地語で

マス=魚
フニ=ココナッツを削ったもの

その名の通り、魚のフレークとココナッツを混ぜ混ぜしたもの、それがマスフニです。

ロシは小麦粉の生地を薄く伸ばして焼いたもので、スリランカのチャパティやインドのナンのような位置づけ。
カレーとも一緒によく食べられます。

モルディブ料理

 

右下のそぼろっぽいのがマスフニ。
白い粒々がココナッツを削ったもので、魚のフレーク(ツナ)と合えています。
紫玉ねぎ、唐辛子を刻んだものも一緒に混ぜ込むのが王道。

目には見えませんが、最後にライムをギュッと絞っています。
そのライムの酸味と香りがマスフニの美味しさを際立たせており、食欲を増進させるのです。
ライムを絞っていないとマスフニは成立しません!

食べ方としては、ロシを一口大にちぎって持ちマスフニをそのままつまみ、口に運びます。
モルディブではそもそも手で食べる習慣があり(料理や人によってはスプーンやフォークを使う場合もあります)、マスフニとロシは手で食べる、むしろフォークやスプーンを使うと食べずらいです。

モルディブ料理(カレーやその他全般)はお米を含め熱々のものが出てきませんが、それは手で食べる習慣があるからなんですね。

マスフニはモルディブのおふくろの味?!

マスフニとロシは、ローカル朝ごはんメニューの鉄板。
ローカル食堂でも朝の時間のみ食べられますし、家庭で食べられる時も、やはり朝ごはんでのみお目見えします。

ローカル島に宿泊すると、朝早くに宿泊施設のキッチンからゴリゴリとココナッツを削る音が聞こえてくることも。

作る人によって味や具が微妙に違うマスフニとロシ。
見た目(色)も違うんです。

モルディブ在住8年目、マスフニとロシを食べ歩いてきた今となっては、食べる前に見た目で大体の味付けが分かるようになりました・・・!

モルディブ料理

 

こちらはバア環礁のダラバンドゥにあるゲストハウスで食した朝ごはん。
インド人のシェフが作ったマスフニ。
コショウが入ったマスフニは初めて!でしたが、コショウ好きの私にとっては当たりでおいしかったです。

玉ねぎはみじん切りが多いのですが、こちらは千切り。
ココナッツたっぷりで好きなタイプ。
ライムもたっぷり、塩気もちょうどよい塩梅。
これは外国人宿泊客にも喜ばれることでしょう。

 

モルディブ料理

 

こちらのアリ環礁のダンゲティにあるゲストハウスの朝ごはん。
こちらもココナッツ多め、玉ねぎ少な目、緑色の葉っぱはカレーリーフ。
カレーリーフは香りが強いので、少しでも入ってたらすぐ分かります。
ロシもしっとりで美味しかったです。

モルディブ料理

 

こちらのマスフニは南マーレ環礁、グラドゥ島の食堂で食したもの。
唐辛子多め(赤)、カレーリーフ少々、ちょっとしょっぱめでした。
唐辛子が多くて辛すぎ。

こちらのロシは少々乾燥気味。
焼き方加減でしっとりロシか、少々乾燥した食感のロシかと分かれてくるようです。

モルディブ料理

 

こちらは首都マレの食堂で食した朝食セット。
8割がココナッツというめずらしい高ココナッツ率のマスフニでした。
玉ねぎ多め、カレーリーフ少々。
ここまでココナッツが多いと、マスフニ感少々弱し。
でもライムたっぷりでおいしかったです。

こちらのロシもしっとりロシ。

余談ですが、モルディブの目玉焼きってかなりの確率で半生なんですよね・・・。
なんとなくサルモネラ菌が怖いので、あまりにも生の時は両面焼きにしてもらいます。

モルディブ料理

こちらも首都マレの食堂で食したマスフニ。
コピーファイと呼ばれる葉野菜たっぷりのみずみずしいマスフニ。
コピーファイはサラダにしてよく食べられています。

コピーファイが多くて美味しいんですが、唐辛子多めで辛すぎ、という難点も。
そしてこちらも少々しょっぱすぎ。

ロシはペラペラフィルムのように薄いロシ。
焼いてから時間が経っている感じでした。

・・・実は、自分好みの当たり!リピート確立!のマスフニとロシは意外と少ない、のです。

どこで食べられる?いくらで食べられる?

マスフニとロシを食べるには。

宿泊施設の朝食で出ることもありますし、首都マレを含むローカル島のレストラン、食堂で食べられます。
朝ごはんメニューなので、早朝〜10時頃まで(なくなり次第終了)の限定メニューです。

値段はレストランだとブレックファーストセットで US$8-10前後。
ローカル食堂だとロシとセットで US$3-5程度が相場。

ロシについては、レストランだと大体ロシ3-5枚があらかじめお皿に乗ってくることが多く、ローカル食堂だとロシは何枚か自分で指定するスタイルとなります。

ちなみに私はローカル食堂で食べる時は、ロシはいつも3枚。
3枚のロシでマスフニを食べきれるように分量を考えながら(!)、マスフニをロシでつまみ口に運んでいきます。
ちょうど3枚で、きれいにマスフニを平らげた時の達成感!

マスフニのお供は、決まって甘いブラックティー。
コーヒーではなく・・・、あま〜い紅茶が少しピリ辛のマスフニにとっても合うのです。

是非お試しあれ!