ローカル島観光業再開の時期について発表されました!

現地お役立ち情報

こんにちは!
モルディブ在住 Yasu です。

9月になりましたね!
日本はまだまだ暑い日が続いているようですが、いかがお過ごしですか。

モルディブは「今、雨季だよね・・・・??」
というくらい、ここ2週間ほどは雨も降らずカンカン照り続き。

でも今日久しぶりに雨が降りました。
雨が降ると涼しくてホッとします。

・・・
さて、モルディブは7月15日に国際空港再オープン、観光業が再開されました
リゾート島も160島ほどある内の5分の1ほどが再オープンし、9月と10月にも続々と
再オープン予定です。

今日は、リゾート島ではなく現地の人が住むローカル島の観光業再開の見通し
ついて、モルディブ観光省から発表がありました!

不安要素が多すぎるため素直に喜んでいいのか複雑な部分はありますが、
今後の見通しが全く立たない状況が続いてきている中、この発表。
今後の指針になるかな、といったところです。

ちなみに 不安要素 = ”コロナ新規感染者数” についての情報は
サブブログ「モルディブ現地情報発信ブログ」で日々発信しています。

 

ローカル島観光業再開時期

9月1日にモルディブ観光省のTwitterにより発信された情報によると・・・

 

「今年10月15日から再開される」ようです。

すべてのゲストハウス、ホテルが無条件で外国人観光客を受け入れることができる、
というわけではなく、保健省などのガイドラインをクリアし、営業許可を得る必要が
あるようですね。

詳細は明日以降、発表されるとのことです。

課題は山盛り

もともとローカル島の観光業再開は8月1日を予定されていました。
それがモルディブ国内の新規感染者数が増加してきたことを受け、
7月下旬に延期が決定。
8月中旬ごろに今後の目処を発表予定、とのことでしたが、9月1日に上記内容が
発表されました。

ここ2週間ほど、モルディブ国内の新規感染者数は日々ほぼ3桁の勢いで感染拡大中。
首都マレ以外の遠く離れた環礁の小さなローカル島でも陽性者が出ています。

首都マレ含む近郊の居住者は現地の人も在住外国人も、他ローカル島やリゾート島へは
特別な事情なく、また許可なしでは自由に行き来することはできません(9月1日現在)。

・・・
ここからはあくまで、ローカル島滞在の手配を本業としており、モルディブ現地で
コロナの状況を発生時からずっと肌で感じてきている私Yasuの個人の見解です。

国内がまだまだこのような状態なので、10月15日からローカル島での外国人観光客
受け入れが果たして現実的なのか・・・

「???」ですが、

当初8月1日だったのを延期し、その後全く見通し立たず発表もせず・・・だと、
ローカルツーリズム関係者から強い不満の声が出てくるでしょうから、
とりあえず国内の状況が劇的に好転するのを期待しつつ・・・の
一ヶ月半後の10月15日に決めた感が強い、といった印象はあります。

リゾート島の場合は、もし外国人観光客に陽性者が出た場合、島全体を隔離、
リゾートスタッフも他のゲストも隔離=島に缶詰、というのが現実的に可能ですが
現地の人が住むローカル島ではどうなるのでしょうか。

 

・・・
陽性者が出るたびに島全体が隔離?

その島の学校の授業はどうなるの?

島民と他の外国人観光客は島から出られなくなり、他の島から人が入ることもできず?

リゾートのゲストも利用するローカル島の空港で働くスタッフの扱いはどうなるのか?

帰国時にPCR検査が必要な場合はどのような流れで検査が可能なのか。

島に病院、診療所がないローカル島でのPCR検査はどうなるのか。

 

・・・
ちょっと考えるだけでもこれだけの疑問点が出てきます。

やはりローカル島は現地の人が住む島なので、リゾート島とは根本的に違う。
さらにモルディブは子供が多い国。
島には小さな子供、お年寄りもたくさん。
病弱な方もいることでしょう。

外国人観光客の受け入れ態勢のみではなく、現地の人の側にたった対策を万全に
クリアにできてからでないと、受け入れは到底難しいでしょう。

国内で自国民、在住者の動きによりウィルスが感染拡大する点においては
どの国でもある程度は避けようがない、仕方がない、という見方がありますが
やはりそこに外部の外国人観光客が入る、となると完全に別物。

さらにモルディブへはPCR検査なしでの入国が可能な状態なので、
ここはちょっと、モルディブ政府にはかなり慎重になって欲しい、
と個人的には思います。

・・・
私もモルディブの観光業、強いてはローカルツーリズムが本業ですから、
もちろん1日も早くローカル島の観光業が再開して欲しい!と願う1人では
あります。

新規感染者数が飛びぬけて多い首都圏(私はフルマーレ在住)で
日々ウィルス感染の不安と共存しながらの毎日を送ってきており、
4月には2ヶ月もの外出禁止を経験し、
最近外を歩けばマスク着用をしてないことで現地の人が警察と口論している
現場を度々目撃し、
予防に敏感な人とそうではない人との温度差を日々目の当たりにし、
公園にはコロナ禍で失業したと思われる出稼ぎ外国人労働者がたむろして
いるのを毎朝見かけ。

・・・
これがもし外国人観光客が入りウィルスが持ち込まれてしまうようなことがあって、
首都マレ以外の遠く離れた環礁の小さなローカル島でも同じようなことが見られる
ようになってしまったらと思うと、・・・胸が痛いですね。

かといって、これはもうお決まりであり、難しいところでもありますが
「経済を回していかないといけない」

この部分のとらえ方や方針は、国や地域によって違いが大きく分かれるところでも
あります。

・・・
モルディブはこの先、どう進んでいくのか。
どう進むべきなのか。

・・・
ある日本のニュースキャスターが言っていましたが、
「本当に未知の領域だけに、トライアンドエラーでやっていくしかない、という部分はある。」

確かにトライアンドエラーでやっていくしかない・・・。

ただ命が関わることだけに、エラーになる確率が高いことはトライしなくていい、
というか、すべきではないので、
モルディブの医療事情や現場の現状を考えると、かなり慎重にならざるを得ない、
というのだけは確かだと思います・・・。