モルディブ旅行の計画をたてるとき、
避けて通れない移動手段の手配。
日本発着のパッケージツアーを申し込めば旅行会社が全部やってくれますが、
最近主流の個人旅行では自分ですべて手配しなければなりません。
”まぁ現地に着いてからなんとかなるでしょ”、と思っているそこのあなた。
その考えを今すぐ改めましょう。
さもなければ貴重な時間とお金を無駄にしてしまいます。
モルディブは小さな島々から成る国
そう、モルディブは1200もの小さな島々から成り立っています。
昨年半ば、ヴェラナ国際空港と首都マレ島間に大きな橋が開通しましたが、
他の島々も橋でつながっているわけではありません。
モルディブの空の玄関口、ヴェラナ国際空港(旧マレ国際空港)へ降りたったら、
既にそこから移動手段の必要性が生じます。
空港島と陸続きのフルマーレと呼ばれるローカル島と、橋が開通した首都マレへは、
空港から車やバス、公共フェリーで行くことができます。
予約は必要ありませんし、結構頻繁に出ているので簡単に行くことができます。
でも徒歩では行くことができません。
フルマーレまでは車両で10-15分かかりますし、そもそも歩道が整備されていません。
首都マレ島までも橋こそかかりましたが、まだ空港から端のふもとまでが
整備されていないので、歩いて行くことはできません。
フルマーレと首都マレ島までの移動方法は、また次回改めてご紹介するとして。
今回は他ローカル島への移動手段について書き綴りたいと思います。
移動手段は主に3つ
ローカル島への移動手段は主に3つあります。
①スピードボート
空港からスピードボートで1時間半程度圏内であれば、
通常はスピードボートでの移動となります。
観光客が多く訪れるローカル島であれば、首都マレもしくは
空港から定期船が出ています。
リゾート島と違うのは、ゲストのフライトスケジュールに
合わせた運航ではない点。
あらかじめ運航スケジュールが決まっているので、
それに合わせて現地のスケジュールをたてる必要があります。
またこちらは混載ボートなので、早いもの順。
事前の予約ができるボートがほとんどなので、現地の宿泊を依頼した
旅行会社やホテルへ移動手段の確保も必ず依頼しましょう。
座席数には限りがあるので、いつも大体空いているから大丈夫でも、
団体さんが突然入ったりしたらなくなりますよね。
限られた旅程、効率よく動きたいものです。
②定期船フェリー
スピードボートと違い、かなりゆ〜っくりのフェリーも
ローカル島への移動手段です。
こちらも定期船があり、空港から比較的近い島
(フェリーで2時間程度)までであれば、
特に欧米系の観光客の方にもよく利用されています。
ただこちらは観光客向けではなく、主に島民の足として
利用されているものなので、現地の人が多く利用する時期には
満席で乗れませんし、逆に閑散期は当日急に運休なんてことも。
予約はできますが前日、もしくは当日の朝しかできない船が
ほとんど、運航時間も突然変更されることがあるので、
かなり念密な下調べが必要となります。
長期滞在で時間に融通が利く場合は、ゆっくり船旅も
いいかもしれないですね。
③国内線
スピードボートで行くにはちょっと遠い環礁へ行く時は、
国内線利用となります。
ヴェラナ国際空港のすぐ隣にあるマーレ国内線空港から、
現在2社(3社)運航しています。
一番北の環礁まで1時間程度、一番南の環礁までも1時間ちょっと。
観光客に人気のバア環礁やアリ環礁は、片道30分ほどと気軽に行くことができます。
国内線のいいところは、やっぱり空からの絶景モルディブでしょう。
30分なんてアッという間です。
島によっては国内線からスピードボート乗継となります。
その部分のスピードボートは、通常現地の旅行会社や宿泊施設が手配します。
個人で手配は現実的ではありませんのでご注意を。
憧れの水上飛行機に乗りたい
モルディブに行くなら乗ってみたい!方も多いはず。
私はモルディブに来るまで、そもそも水上飛行機の存在自体知りませんでした。
初めて乗った時の感動。
気分は紅の豚。
プロペラとエンジンの音はすごいのですが、そんなのは気にならないくらいの
絶景と浮遊感。
特に機体が滑り込むように着水する瞬間は ”おお〜っ” と感動すること間違いなしです。
そんな水上飛行機は主にスピードボートで行くにはちょっと遠い、
北マーレ・南マーレ環礁以外にあるリゾートへの移動手段に利用されています。
ローカル島へは水上飛行機では行けないの・・・?という質問の答えは・・・
“手配は可能です”。
かなり割高になりますがチャーター(貸切)か、
【水上飛行機で行くリゾート島で数泊+近場のローカル島で数泊】という
オーダーメイドプランですと実現可能です!
↑結構人気。
天候と海の状況。そしてエンジンの状態。
モルディブは海に囲まれた国。
移動に関しては天候、海の状況にかなり左右されます。
特に季節の変わり目(乾季と雨季)は海が荒れやすく、
スピードボートや国内線が急遽運休になることもあります。
移動手段が遅延して国際線に乗れなかった・・・!という目に合わないように、
余裕を持ったスケジュール立てが必須です。
そして忘れてならないのはエンジン不調。
スピードボートも国内線も水上飛行機も、エンジンの不調により
・・・遅延・・・キャンセル・・・・なんかが時々あります。
決してめずらしいことではなく、こちらでは想定内の事態なのです。
そのため、帰国便出発時刻に合わせたギリギリの移動は避けるのが無難です。